ある瞑想家の気づき

瞑想を通して得た気づきなどを書いていきます

瞑想を続けていると退屈を感じにくくなる。

瞑想を続けていると、 自分の外部に何かを求めることがバカバカしくなります。
以前の自分は、 よく遠出をしたり、 走ったり、山に登ったり、とにかく暇があれば何か新しいことをやろうとしていたのですが、 最近では何もやる気が起きなくなりました。
ほとんど生産性のあるような活動はやっていません。
こういう風に書くと鬱なのかと誤解されるかもしれませんね。
そうではなくてもっと健全な、鬱の伴わない無気力とでも申しましょうか。 病的といえばむしろ前の方が病的だったと思います。

 

こういう状態になる前は、暇を感じるとすぐに「あ~暇だ!」と苦痛に思っていたのですが、 今は、 ただ「暇だな」という感じです。

 

あれがしたい、これがしたいと言う欲望、自分の外部に求めるものが減るに連れて、自分の内面と身近にあるものだけで満足できるようになるのだと思います。
最近では遠くで聞こえる工事現場のカーンカーンと言う金属音とか、鳥の鳴き声とか、身の回りの音をずっと聞いていられるようになりました。

二宮尊徳
「音もなく香もなく、常に天地は書かざる経を繰り返しつつ 」
という歌があります。

もっと自分の内部に降りて行けば、部屋の窓の外で風に揺られるネズミムギの穂が語りかけてくるものが私にも分かりそうな気がしています。