ある瞑想家の気づき

瞑想を通して得た気づきなどを書いていきます

瞑想家が引き寄せの法則について思うことは

初めて「引き寄せの法則の本」を読んだ。

「実践 引き寄せの法則 感情に従って“幸せの川"を下ろう (引き寄せの法則シリーズ) 」という本なのだけど、「引き寄せの法則」について今まで結構誤解していた。

 

引き寄せの法則」と言うから文字通り「お金が欲しい」と望めばお金が手に入るのかと思っていた。たぶん多くの人もそう思っている。

その理解の仕方は、半分は正解で半分は間違いだ。
この本によると確かに望めばお金は手に入る。
しかしそこにネガティブな気持ちがなければという条件付きだ。
例えば、「お金が欲しい」と望みながら「惨めだ」とか「お金がなくて死にたい」とか「俺に金が回ってこないのは経済状況のせいだ」とかネガティブな考え方を抱いていればお金は手に入らないということになる。

本の中にカヌーの例えが出てくる

我々はカヌーで川を下っている。
このとき、ネガティブな考え方を抱きながら何かを望むということは上流に向かって漕ぎ出すようなものだという。
我々が欲しいものは下流にあって、大事なことは上流に向けて漕ぐ努力をやめることだと。

そうすればカヌーは下流に向かい、我々が望んでいるものはおのずから手に入ると。

 

しかし、なんだけど、純粋で、ネガティブな考えを持たずに、前向きに努力している人の夢が必ずしも叶うわけではないという問題がある。
例えば漫画家を目指したり、声優を目指したりしている人の全てがプロになれるわけではない、世の中そういう事例だらけだ。そう「引き寄せの法則」にはどうも眉唾なところも大いにある。

そういう私は「引き寄せの法則」というのは一つの呼び水であり、方便だと思っている。
なんの方便かというと幸せに生きるための方便。

引き寄せの法則」を実践するための心構え(詳しくは本書を読んでいただきたい)、例えば「ネガティブな感情を抱かないように気をつける」とか「自分がいつもホッとする考え方を求める」とか、
こういうことをモットーにしているとそのうち「お金が欲しい」とかあまり思わなくなる。
「生きていくのに必要な金だけあればいいや」に変わる。

種々の欲望がだんだんと減って現状に満足できるようになるのだ。
カヌーの例えで言うなら、もうカヌーもオールもいらない、水面に顔だけ出して浮かんでいられればそれでいい、という気持ちになる。下流のことすら考えなくなる。

今、ここが到達点。ということに気づく。
おそらく、引き寄せの法則の提唱者が最終的に我々を導きたい境地とはこういうことだろう。

 

でも、私はまだまだ金への執着が捨てきれないので宝くじを買う。もちろん純粋な気持ちで。